第11回殿堂入り(平成18年度)

人生幸朗・生恵幸子漫才師

人生幸朗(ジンセイ コウロウ) 明治40年(1907)~昭和57年(1982) 享年74歳
生恵幸子(イクエ サチコ) 大正12年(1923)~平成19年(2007) 享年83歳

人生幸朗は、芸界に憧れて二十一歳で旅回りの一座に参加、ほどなく大阪を活動拠点とする。
昭和6年(1931)頃、都家文雄に弟子入り、文蔵と名乗る。
その後、人生幸朗と改名、何人も相方を変えたが、昭和29年(1954)4月、生恵幸子とコンビ結成、夫婦となった。
昭和35年(1960)頃から千日劇場でトリを任されるようになり、昭和37年(1962)に吉本興業へ移籍、さらに注目を集めるようになった。
昭和40年代以降は吉本でもトリをつとめる大看板として活躍した。
その一方で刑務所慰問などに尽力を惜しまず、生涯にわたり慈善事業を続けた。
「責任者出てこいッ!」の決めゼリフや、「まぁ皆さん聞いてください」など、幸朗独特のぼやきの話術と、幸子の一本調子のツッコミは、絶妙に絡み合い、コンビならではの笑いを生み出した。
昭和49年(1974)に上方漫才大賞奨励賞、昭和52年(1977)に上方お笑い大賞を受賞。