第5回殿堂入り(平成12年度)

松鶴家光晴・浮世亭夢若漫才師

松鶴家光晴(ショカクヤ コウセイ)明治37年(1904)~昭和42年(1967)享年63歳
浮世亭夢若(ウキヨテイ ユメワカ)大正4年(1915)~昭和35年(1960)享年46歳

昭和期の漫才師。
戦前から戦後にかけて活躍した漫才コンビ。
光晴は初代松鶴家千代八の弟子。一方の夢若は浮世亭夢丸の弟子。現在では古めかしい家号・亭号ではあるが、それぞれ漫才界では名門の出で戦前は吉本の花形として活躍した。
「お笑い曽我物語」「春に浮かれて」など、光晴がガラガラ声で聴かす浪曲の節真似に味があり、相方の夢若のイキの良さ。双方の会話、身のこなしにテンポがあり、リズミカルな漫才が特徴で、リズム漫才とも言える独自の芸風であった。
また、民間放送の専属となり、「漫才教室」の司会で光晴の「ベンキョウ、ベンキョウー」が名物となった。