第10回殿堂入り(平成17年度)

海原お浜・小浜漫才師

海原お浜(ウナバラ オハマ) 大正5年(1916)~平成 6年(1994)
海原小浜(ウナバラ コハマ) 大正13年(1924)~平成27年(2015)

叔母と姪のコンビで芸歴は年下の小浜の方が古く、四歳にして初舞台を踏み、芸達者な少女座長として岡山を中心に活躍した。昭和18年(1943)にお浜・小浜を結成、戦後から大阪に移り住む。二人の才能にいち早く注目した漫才作家・秋田實が、「城とロマンス」「月とロマンス」などのロマンス・シリーズはじめ洗練された台本を多数書き下ろしたことが飛躍につながった。しゃべくり一辺倒の緻密な漫才で女性コンビの頂点に立ち、昭和53年(1978)に大阪・サンケイホールで開催されたお浜の引退披露公演は上方演芸界でも類をみない盛大なものであった。はるか・かなた、千里・万理、さおり・しおり、などの弟子の育成にも務めた。その後、小浜はタレントとして第一線で活躍し続け、若手人気漫才師・海原やすよ・ともこは小浜の孫にあたる。昭和42年(1967)に上方漫才大賞、昭和42年(1967)に上方漫才大賞、昭和50年(1975)にお笑い大賞を受賞。