第17回殿堂入り(平成25年度)

川上のぼる(カワカミ ノボル)腹話術・声帯模写

昭和4年(1929)~平成25年(2013)享年83歳

京都市出身。少年時代の頃から物真似が得意で、有名人の「声帯模写」をして遊ぶ。
学生時代にアメリカ映画で見た腹話術師の演技に魅せられ、自ら人形を工夫して腹話術を始め出す。後に、人形相手に漫才的対話をかわす寄席芸としての腹話術を確立。その道の第一人者となる。弟子の養成を含め、多くのアマチュア腹話術師を養成した功績は大きい。生前は、NPO法人日本腹話術師協会名誉会長を務める。
昭和26年(1951)、開局したばかりの朝日放送のラジオ番組「ハリスクイズ」の司会者となり、相方の人形の「ハリス坊や」が叫ぶ名フレーズ「一等賞!」がお茶の間の人気を博した。
昭和25年(1950)代の「スチャラカ社員」などのテレビ創世期の番組で活躍するだけでなく、舞台でも「川上のぼるとリズムボーンズ」を結成し(昭和38年(1963)「川上のぼると大阪ヤローズ」と改称)、腹話術・声帯模写・コント・音楽ショーなど多彩な活動を展開して人気を博す。
平成8年(1996)に上方お笑い大賞特別賞受賞、平成9年(1997)には大阪市民表彰(文化功労)などを受賞。