第10回殿堂入り(平成17年度)
三代目 林家染丸(ハヤシヤ ソメマル)落語家
明治39年(1906)~昭和43年(1968) 享年63歳
昭和7年(1932)、二代目染丸に弟子入りして染五郎(後に染語楼)となる。当時は上方落語の低迷期だったため若手が定席に出ることは難しく、消防署職員と落語家の二足のわらじを履きながら修行を続けた。昭和27年(1952)、師匠が没したのを機に落語家として芸に専心することを決意、翌年8月、寄席・戎橋松竹にて三代目染丸を襲名した。昭和32年(1957)の上方落語協会設立にあたっては初代会長に就任、後進育成にも尽力し、弟子には故・四代目小染、四代目染丸らがいる。満面笑みを浮かべた「えびす顔」で人気を得て、毎日放送「素人名人会」の審査員としても親しまれた。出囃子は、「たぬき」。得意ネタは「景清」「猿後家」「ちりとてちん」など。