第23回殿堂入り(令和元年度)

二代目 笑福亭松之助(ショウフクテイマツノスケ)落語家

大正14年(1925)~令和元年(2019)享年93歳

1948年に五代目笑福亭松鶴に入門した、五代目松鶴最後の弟子。
1950年、入門3年目にして師匠が亡くなった後、四代目桂米団治の教えを受けるも、翌年死別してしまった。

二人の師匠の上方落語にかける思いを受け継いだ松之助は、古典落語に真摯に取り組み、高く評価されている。さらに、創作落語や古典落語の改作も手がけて、上方落語の復興に貢献した。

また、「落語はお芝居であり、大ネタを演じるには芝居ができなければならない」、「落語は芸術ではなく、お客さんの笑いをとるサービス業である」との考えから、落語の枠を超え、喜劇の分野や役者としても幅広く活躍した。

加えて若手の指導にも力を尽くし、明石家さんまを育てた師匠としても知られている。

1999年には「第34回大阪市市民表彰」文化功労を受賞した。