第10回殿堂入り(平成17年度)
五代目 桂文枝(カツラ ブンシ)落語家
昭和5年(1930)~平成17年(2005)享年74歳
昭和22年(1947)、踊りの師匠でもあった四代目文枝に入門、あやめとなる。
落語はもとより舞踊・鳴り物の修業にも励み、昭和29年(1954)に三代目小文枝を襲名した。「四天王」の一人として上方落語の復興に努力を惜しまず、関西だけでなく全国および海外でも積極的に独演会を開催、その一方で個性豊かな弟子たちの才能を開花させた。昭和59年(1984)上方落語協会四代目会長に就任、平成4年(1992)に上方落語界の名跡・文枝を襲名、五代目となる。人柄同様、やわらかで「はんなり」と評された上方情緒あふれる芸風で多くのファンを魅了した。昭和46年(1971)の芸術祭優秀賞、昭和49年(1974)の上方お笑い大賞ほか受賞多数。平成15年(2003)には旭日小綬賞を受けた。出囃子は「廓丹前」。得意ネタは「舟弁慶」「天神山」「たちきれ」など。