第7回殿堂入り(平成14年度)

吾妻ひな子(アヅマ ヒナコ)漫談家

大正13年(1924)~昭和55年(1980)享年56歳

昭和期に活躍した漫才師・漫談家。
昭和15年(1940)頃、父である浅田家日佐治の門下に入り、小日奈を名乗って初舞台を踏んだ。
一時的に室町京子と名乗り歌手として活動した。
その後、漫才に復帰し、吾妻ひな子と名乗り、浮世亭夢丸や松鶴家光晴らとコンビを組んだ。
愛らしい容姿と達者な話芸が観客に支持された。
昭和39年頃から三味線を手に一人高座に転向。「おんな放談」と銘うって、甘い舌足らずな語り口の漫談で芸域を確立し、ノンキ節にのせて世相を風刺した高座で人気者となった。