第19回殿堂入り(平成27年度)
花紀京(ハナキ キョウ)コメディアン
昭和12年(1937)~平成27年(2015)享年79歳
昭和35年(1960)~昭和45年(1970)代にかけて、岡八郎とともに、吉本新喜劇の黄金時代を築いた立役者の一人。横山エンタツ氏の子息として、大阪市に生まれる。昭和37年(1962)、吉本新喜劇に入団し、翌年から早くも座長を務める。
ニッカポッカに腹巻姿の「京やん」は当たり役となり、飄々とした独特のキャラクターと相まって、たちまちお茶の間の人気者となる。特に、漫才を組んだこともある岡八郎との掛け合いは、多くのファンを喜ばせた。平成元年(1989)に退団するまで、吉本新喜劇を牽引し、新しい形の喜劇を生み育てた功績は大きいものがある。
また、退団後も舞台に立ち続け、平成13年(2001)には、ダウンタウンら当代の人気演芸人とともに、Re:Japan(リ・ジャパン)という音楽ユニットに参画し、坂本九の名曲「明日があるさ」を大ヒットさせるなど、そのあくなきチャレンジ精神や実績は、後進たちの良き目標となっている。昭和48年(1973)に「第2回上方お笑い大賞」金賞を受賞。