第20回殿堂入り(平成28年度)
三代目 桂春団治(カツラ ハルダンジ)落語家
昭和5年(1930)~平成28年(2016)享年86歳
二代目桂春団治の長男として生まれ、戦後の上方落語の復興に尽力。後に、四天王の一人と呼ばれ親しまれるなど、今日の上方落語の隆盛に大きな功績を残す。
昭和34年(1959)に29歳の若さで三代目桂春団治を襲名。どんな舞台でも手持ちのネタをきっちりと演じ、上品で鮮やかな芸は多くの観客を魅了した。
また、踊りの素養を生かした仕草が特徴的であり、なかでも羽織を脱ぐ際の無駄がない動作は絶品と評され、「いかけ屋」「野崎詣り」「親子茶屋」などを得意とした。平成10年(1998)に紫綬褒章、平成16年(2004)に旭日小綬章を受章。
四天王のうち最後まで現役で高座に上がり、上方落語を代表する存在として、東西落語家の交流や、一門の枠を超えた弟子の育成など落語界への貢献は非常に大きい。