第22回殿堂入り(平成30年度)
レツゴー三匹漫才師
レツゴー 正児(レツゴー ショウジ)昭和15年(1940)~令和2年(2020)享年81歳
レツゴー じゅん(レツゴー ジュン)昭和20年(1945)~平成26年(2014)享年68歳
レツゴー 長作(レツゴー チョウサク)昭和18年(1943)~平成30年(2018)享年74歳
楽器を持たないトリオ漫才。それまでのトリオは楽器を用いるのが主流であったが、シャベクリに大きなアクションと歌を加えた新しいトリオ漫才のスタイルを作り出し、広く全国的に人気を得た。「じゅんでーす」「長作でーす」に続いて「三波春夫でございます」とボケる正児を左右から平手打ちするツカミはたいへん有名。愛敬のあるじゅんのボケにリーダーの正児が冴えたツッコミを見せ、長作が得意のノドを聞かせるという、通常のしゃべくり漫才とは違った、トリオ漫才ならではの独特の世界を作り上げた。
昭和45年(1970)に「第1回NHK上方漫才コンテスト」優秀敢闘賞、昭和46年(1971)「第6回上方漫才大賞」新人賞、昭和48年(1973)には 「第8回上方漫才大賞」、昭和54年(1979)「第8回上方お笑い大賞」金賞の受賞などは、人気と実力の程を示す評価と言える。
後年、じゅんは「逢坂じゅん」の名で演劇の世界に進み、正児は漫談、長作は芝居や津軽三味線をとりいれた漫談など、それぞれで活躍した。