第1回殿堂入り(平成8年度)

砂川捨丸・中村春代漫才師

砂川捨丸(スナガワ ステマル)明治23年(1890)~昭和46年(1971)享年81
中村春代(ナカムラ ハルヨ)明治30年(1897)~昭和50年(1975)享年78

大正・昭和期の漫才師。
「たたかれて鼓とともに70年」。張り扇相手に漫才一筋、明治・大正・昭和の「上方漫才史」を生きた、「漫才の骨董品」-砂川捨丸。その相方を50年つとめた中村春代。
兄が江州音頭の音頭とりであったので子どもの頃に初舞台を踏み、神戸の新開地を根城に全国津々浦々を巡業。万歳とともに各地の民謡も広める。捨丸・春代のコンビの前に、中村種春、高橋笑子等ともコンビを組んだこともあり、捨丸・笑子では万歳レコード第1号を吹き込んだ。
中村春代は、プロになる以前、ミス神戸に当選したという美人。中村種春に入門。
大正12年、捨丸とコンビを組む。「一つおにぎやかに数え唄でもまいりましょうか」と古い万歳の型をくずさず、鼓片手に数え唄から色問答、なぞかけに都々逸と型は古くとも日々に変わる時代・世相に適応し、新幹線が走ると「便所でキバル間に五里走る」と早速舞台に掛けるセンスが、亡くなる前日まで現役を貫いた漫才界の家元、大御所の所以である。