第3回殿堂入り(平成10年度)

芦乃家雁玉・林田十郎漫才師

芦乃家雁玉(アシノヤ ガンギョク)明治27年(1894)~昭和35年(1960) 享年66
林田十郎 (ハヤシダ ジュウロウ)明治33年(1900)~昭和42年(1967) 享年67

大正・昭和期の漫才師。
「いらっしゃいませ」「今晩は」ではじまるラジオの「上方演芸会」。
サイラ(さんま)とタコツボでお馴染みの二人。まだ漫才が万歳のころからの第一線の漫才であり、古くから法善寺花月の花形として活躍した。
十郎は「にわか」出身。大和家宝楽一座に入り、千日前の小屋で女形などをつとめた。
大正15年頃、吉本興業に入り、芦乃家雁玉とのコンビで戦前・戦後を通じて活躍。
昭和33年、病気のため舞台を去った。
雁玉は落語家の出身。明治42年、五代目笑福亭吾竹に入門。その後万歳に転じ、昭和3年から十郎とコンビを組んで吉本興業に所属。味のある芸で人気を集めた。
二人のしゃべりは古き良き時代の大阪の味を色濃く残していた。十八番の「お前はどっかで見たような」「そう言や、こっちも見られたような」軽口をもとに、味のある(もっちゃりした)漫才に定評があり、二人が高座で喧嘩したという趣向で、客席を二つに分けての一人漫才。
感違いから扇風機で胡瓜を刻んでしまう脱線漫才の「笑売往来」など、味のある舞台をつとめた。