第7回殿堂入り(平成14年度)

桜川末子・二代目 松鶴家千代八漫才師

桜川 末子(サクラガワ スエコ) 明治34年(1901)~昭和62年(1987)享年87歳
二代目 松鶴家千代八(ショカクヤ チヨハチ) 明治41年(1908)~没年不詳

大正・昭和期に活躍した漫才師。
末子・千代八は昭和29年(1954)から昭和49年(1974)まで続いたコンビ。
末子は大正10年頃、江洲音頭・桜川仙丸の門下に入り仙末女を名乗った。
大正11年(1922)、荒川竹丸とコンビを組み、天満・朝日席で漫才の初舞台を踏んだ。
大正13年(1924)に末子と改名し、桜川花子とコンビを組んで爆発的な人気を獲得した。
当時女性二人のコンビは珍しく、実力はもちろんのことだが、末子の愛らしい顔立ちとサバサバした口調のギャップも観客を大いに魅了した。
花子とのコンビは昭和20年(1945)まで続いた。その後、立美三好、高田久子とコンビを組んだ。
千代八は初代松鶴家千代八の門下に入り、八千代を名乗った。
昭和27年(1952)、夫でもあった初代千代八が亡くなり、二代目千代八を継いだ。
末子は声が良く音頭や数え唄では他の追随を許さなかった。その芸を舞台上で支えたのが千代八の三味線だった。
新世界・新花月の引退興行には、秋田實や吾妻ひな子ら豪華な顔ぶれが揃い、惜しまれながら舞台を降りた